太陽光、価格、投資

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価格は必要性を伝達するシグナルだ。より必要な商品の価格は相対的に上がり、より必要でない商品の価格は相対的に下がる。このシンプルなメカニズムが資源配分の複雑な交通を整理している。

 固定された価格は壊れた信号機のようなものだ。それはもはや必要性を反映しない。だからその価格に基づいて計算された投資は、必ず過大か過小になる。政府の設定した不自然な高価格がついに維持できなくなったとき、僕らは誤った目的のために限りある資源を蕩尽していたことを知る。

 誤った投資は清算される。企業は倒産し、解放された労働力と資本があるべき場所に向かって移動を始める。これは良いことだ。だが過去に蕩尽した資源は帰ってこない。

 僕らが太陽光発電施設の代わりに本当に作るべきものだったのは何なのか、それはもう誰にもわからない。それを教えてくれたはずの信号機を僕らは壊し、戻らない時間を間違った目的に費やしてしまったのだ。価格を統制された経済の末路はいつも悲惨だ。