なぜ僕はnoteを始めたのか、なぜはてなに魅力を感じなくなったのか

最近noteを始めた。

note.com

 なぜこのブログがあるのにnoteを始めてみたのか、またnoteを使ってみて分かったことを雑記する。なお僕はこのブログもnoteも収益化するつもりはないので、その観点からの比較はない。

はてなブックマークの劣化

 本当に客観的に何らかの意味で劣化しているといえるか僕は知らない。ただ僕の主観においてはそうだ。僕がブログを始めたとき、はてな界隈には(比較的)知的な雰囲気があったように思う。実際そうだったかは知らない。今はどうか。はてなブックマークの民度はもはやyahooコメントと同等だ。ただ政治的なポジションが異なるに過ぎない。にもかかわらず、自分たちはヤフコメの連中より賢いと思っていそうなところが、輪をかけて嫌悪感を催させる。僕がはてなブログというサービスを選んだ理由の一つには、その方がはてブのホットエントリに入りやすいだろうという算段があった。だが今は、あんなとこでバズってもな、という気分も強い。このブログを継続して見てくれている奇特な読者の方は、ある時期からこのブログが文体・内容共に少し、だがはっきりと難しくなったという印象を持たれているのではないかと思う。それは僕の意図したものである。このブログが届かなくてもいい読者にまで届いてしまうことを避けるためにそうしていたのだ。

そもそもはてなブログにとってお呼びでない

 はてなブログのトップページのトピック一覧には、経済やビジネスといったものがない。ということはそういう記事がはてなブログのトップに掲載される可能性も低い。これははてな公式の意思であろう。つまりはてなブログは一般的な趣味のブログのためのサイトであり、経済ブログはお呼びでない。

はてなブログは広告を消すために課金しなければならない

 はてなブログから広告を消すにははてなブログProに加入する必要があり、1か月で1千円の課金が必要だ。Proで受けられるサービスはそれだけではないが、noteは無料ユーザーでも記事の中に広告が表示されたりはしない。

はてなブログの方が自由度が高いが、別にそんな自由度は求めてない

 記事の編集については、はてなブログの方が圧倒的に自由である。HTMLを直接編集できるのだ。だが僕にはそんな機能はそもそも要らなかった。テキストが書け、画像が張り付けられれば基本的には足りる。そう割り切ってしまうと、noteの方が段落の入れ替えや目次の設定などの操作が、ずっと直観的で使いやすい。

はてなブログの引用の表示が気に入らない

 はてなブログでは引用文は以下のように表示される。

これは引用文です。

 周囲が囲まれたりしているだけで、周りの文章とほとんど見た目が変わらない。僕は他人の文章を引用してそれに論評を加えるという書き方をよくやるが、長文を引用した場合に、ぱっとみて引用文なのかどうか分かりづらいのではないか。さっき述べたようにはてなブログは自由度が高いので、これも変えられるのかもしれないが、一々こっちで変えるのは面倒だ。noteの引用の表示は気に入っている。

 はてなブログの方がいい点もある。

はてなブログは脚注が付けられる

 僕は本文の論理構成はなるべく一本道ですっきりさせたい。だから枝葉に逸れるときは脚注を使う。noteは脚注が付けられないので困る。

noteは課金しないと予約投稿ができない

 これはびっくりした。課金すると便利になるというより、課金しないユーザーを不便にしているように感じてしまう。

noteのアクセス解析機能はショボすぎる

 アクセス解析ははてなブログの方が優れている。日次のアクセス推移や記事ごとのアクセス元サイトなども分析できる。noteは週・月・年といった雑な単位でしか解析されない上に、解析ページの更新頻度が低く、リアルタイムでのアクセス状況が分からない。なにより自分自身のアクセスが除外されないというのが最悪だ。

 今後このブログとnoteのどちらをメインにしていくかは分からない。