中国の進歩は僕らの味方

temita.jp

本来日本がそうなるはずだった未来を、中国に先取りされているような気がする。

技術の面で見ている人は、中国が日本を圧倒しつつあるのに切実な危機感を持っているだろう

さて例えば、トヨタが今までの2倍燃費のいい車を開発したとしよう。僕らがトヨタの社員じゃなくても、僕らはそれを歓迎するだろう。僕らはその車を買うことで豊かになれるからだ。

 また例えば、武田薬品が飲むだけで癌が治る薬を開発したとしよう。僕らが武田薬品の社員じゃなくても、僕らはそれを歓迎するだろう。僕らはその薬を買うことで豊かになれるからだ。

 国境とかいう人間が適当に引いた線を一本挟んだところで話は変わらない。中国企業の技術が進歩すれば、僕らはその成果物を買うことで豊かになれる。外国の進歩は僕らの味方だ。経済に国境はなく、国の経済に勝ち負けはなく、危機感を持つ必要も、恐れることもない。*1 *2

*1:もちろん各企業は競争しており、富士通がファーウェイを恐れるのはわかる。でもそれは富士通が日立や三菱電機と競争しているのと同じことで、国境は関係ない。

*2:中国の経済拡大を日本が恐れなければならないとすれば、それが軍事的脅威に繋がるからだろう。恐れるべきは政治だ。政治が僕らの経済の、豊かさの邪魔をする。